第230号 (2026年2月5日発行)
巻頭言 (「組織の活性化」について)
最近国際政治学者による著作の図書「なぜ国家は衰亡するのか」を読んだ。同書では事例としてローマ帝国、スペイン及び現代では英国の衰退を挙げている。英国は19世紀初頭に衰退の危機が芽生え、識者によって財政改革、経済構造改革及び教育改革等種々の改革が提唱されたが、政治のリーダーシップ不足、国民の意識浸透不足等により実行できず、国力を失い衰退は1979年のサッチャー政権誕生まで続いたとのこと。一方日本もバブル崩壊以降失われた30年と言われ、この間種々の改革が叫ばれたが得られている成果は多くないように思う。翻ってSEFもしばらく新会員の入会がなかったこと、会員高齢化の影響等により一時の活動状況に比べて停滞のリスクがあった。しかし最近会員の勧誘活動が活発に行われた結果、各種職務を経験して貴重なスキルを保有する新しい会員が入会して人材の多様化が進んでいる。またバイオマス研究会、時事問題研究会、生成AIセミナー等での活動による会員のリスキリング機会が増加し、その意識が浸透してきている。更に業務支援事業三部会での支援案件の開拓活動が活発化してきている。2026年には上記活動を率いる研究会・事業部会のリーダーシップ及び多様な人材の相互の刺激と活動により、組織知の蓄積増加及び支援先企業へ新しい価値提供ができるのではないかと期待している。このためには世の中の経済・社会、技術動向等を把握し、常に学ぶ姿勢が不可欠と思う。昌平坂学問所の佐藤一斎教授の名言の一部である「壮にして学べば即ち老いて衰えず、老いて学べば即ち朽ちず」を肝に銘じたい。
理事 任田典平
1月度理事会より
1月は来期事業計画検討会を開催する為、理事会はお休みです。次回第266回理事会は2月4日開催します。同日には会員交流会も開催します。
事務局
事業報告 (プロジェクトX事業部)
プロジェクトX事業部は、NPO法人SEFの活動領域を拡げ、組織の活性化と発展に寄与することを目的に設立されてから1年を迎えました。社会システムや産業環境が大きく変化する中、新たな事業領域とテーマを探索し、社会課題に向き合いながら価値創出を図る取り組みを進めています。
最初のテーマとして掲げた「企業における生成AI活用の動機づけと推進」では、会員向け・企業向けに複数回のセミナーを開催し、高い評価をいただきました。現在は参加企業へのフォローアップを行い、企業内の具体的な業務改善テーマに対する助言や支援へと活動を深化させています。
第二のテーマとして位置づけたバイオマス分野では、「バイオマス(地域資源)で拓く未来―地域創生の実装プロジェクト」を推進する場として、5つの法人・団体と連携し「東京バイオマス研究会(TBW)」を立ち上げました。SEFが事務局を担い、定例会の開催やPR小冊子の発行を進める中で、すでに複数の案件相談が寄せられています。
加えて、スマート農業や水素社会(JH2A)支援、さらには地域貢献としての子ども向け物理科学教室など、新たなテーマへの関心も広がりつつあります。
一方で、事業部としての体制整備は今後の重要課題です。活動を共に支える世話役としてご参画いただける方を広く歓迎いたします。仲間とともに未来を創る活動として、多くの皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。
担当理事 黒澤東雄
SEFサロン (第143回報告、第144回案内)
第144回報告
講演者:濱崎 彰弘氏 株式会社 Blossom Energy代表 SEF正会員(技術士)
開催日時:1月21日(水) 15:00~16:30 リモート形式
講演テーマ:バイオマスの利活用について 講演要旨及び講演後のQ&Aは以下の通り。
「バイオマスはよく聞く言葉であるが実は定義がいくつかある。その中から、まず燃料(Fuel)、肥料(fertilizer)、飼料(Feed)、繊維(Fiber)、食料(Food)の5Fへの展開の紹介があった。続いて国土保全、水源涵養、生物多様性保全、地球環境保全などの機能の紹介。更に東京バイオマス研究会の目指す地域創生への展開に関するFSによるリスクの抽出やリスク低減策の検討を経て地域創生プロジェクトの立ち上げ事例の紹介、実施後のフォロー活動を通して地球温暖化問題解決策などについての講演が行われた。」
講演後にカーボンプライスの動向、バイオマス利用でのプロジェクト運用等に関する質問、バイオマス利用においては発電だけでなく熱利用等の複数面からの取組みが必要ではないかというコメントがり、活発な意見交換が行われた。(参加者 21名)
第145回案内
開催日時 ; 3月11日(水) 15:00~16:30 品川区中小企業センター
講師の都合によりプログラム変更 (対応策を検討中)
理事 任田 典平
1月度会員動向
会員の入退会
正会員入会
大場多賀夫氏 (2026年1月14日付)
準会員から正会員への異動
Lu Robin氏 (2026年1月5日付)
準会員社名変更
ディーエイチエフ (DHF) (旧第一高周波工業株式会社)
11月末日現在の会員数
正会員: 25名、 準会員: 56名、賛助会員: 7社
事務局
